対ドルでも大台間近
一時期採掘をして塩漬け状態だったのですが、まさかここまで上がるとは思いませんでした。対ドルBTCUSD=X 8.650,12 +87,67 +1,02%、対円BTCJPY=X 817.146,63 -16.181,06 -1,94%でも大台を目指しそうな展開ですね。分裂騒動とは何だったのか?
分裂で新しく出来たビットコインキャッシュ(BCH)を含めますと、実質的には50万円超えている事になります。Zaifでも取引可能になりましたね。ちょっと流動性は低いですが。
イメージとしては株式の分割だとか、スピンアウトに近いのではないかと思います。どちらかと言うと後者かな?
株式だとスピンアウトも丸抱え戦略のパフォーマンスが良いらしいですが、仮想通貨はどうなのでしょう?巷のポイントカードみたいに乱立しちゃうと不便な気がしますが。
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目下、仮想通貨もちょっと乱立気味ですね。人知れず生まれて消えてのものも含めるとかなりの数になりそうな気がします。中には詐欺みたいなのもあるようなので注意したいです。
追々は、使い勝手のいいモノだとか利用者を抱え込んだ仮想通貨に集約されると思われます。そうなると勝者総取りで、上位の仮想通貨は更に上昇するかもしれません。今の時価総額で見ると、やっぱりBitcoinが第一候補?
何故上がっているのか?
上がっているから上がっている・・・上がっている事自体が希少性なんだ・・・皆が価値があると思えば、紙切れだとか金属片だろうがハコ企業だろうがビットデータだろうが価値がある・・・と言ってしまえばそれまで、、、確かに今のバブルみたいな状態を見てるとそういった側面は大いにあるのですが、それだけでは説明できない部分もあります。
目下、価値の保管用としてはボラティリティが高過ぎ(上がってれば無問題ですが。)決済用としては使い易いとは言えず、株式や債券や不動産の様にキャッシュを産むわけではない仮想通貨が何故上がっているのか?個人的には不思議に思います。
何か価値を裏付けるものがあるのでしょうか?
価値の裏付け一 – 本源的価値
古くから貨幣(お金)の原料として用いられたものとしてまず第一に思いつくであろうは金(Gold)や銀(Silver)等の貴金属です。可掘埋蔵量に限りがあって(稀少)、加工性(分割や改鋳)が良く、宝飾品として、産業用途にと使い勝手も良い。と、それ自体に価値があります。
今でも、政情不安のある国では人気のアセットクラスですね。インゴットやコイン、宝飾品として、秘蔵されたりいざという時は持ち出したりと。
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暗号通貨は確かに採掘量に制限があって、分割も容易でという意味では共通点がありますが、所詮はビットデータです。それも意味不明な。本源的価値があるかと言えば疑問符が付きます。
まあ、そんな事言ってしまえば政府や中央銀行が発行している紙幣や硬貨なんて紙切れや金属片ですが。
価値の裏付け二 – かかった手間
ヤップ島で昔使われていたお金で、巨大な岩を丸く切り出したものがあります。お金と言いましても、日常品(食料など)を買うためではなく、冠婚葬祭等の催しで贈答用に用いられていたそうです。遥か彼方のパラオで切り出され、危険な航海を経て、ヤップ島内でゴロゴロと転がされていたとの事。
https://ja.wikipedia.org/wiki/石貨_(ヤップ島)
大きい程≒切り出しや持ち運びに手間がかかるほど価値があるとされていたようです。大きいものだと、1個が数トンと、手作業で切り出したり運んだりは確かに大変です。
暗号通貨だと
岩の切り出し → 開発者
持ち運び → 採掘者(マイナー)
に例えられるんじゃないかと思います。
開発にかかる手間、採掘に用いられた手間(ASICやグラフィックボード、電力等)を考えると、ヤップ島の比ではないですね。
価値の裏付け三 – 政府(中央銀行)による保証(=強制)
日本ならば円、アメリカなら米ドル、ユーロ圏ならばユーロが国が定めた法貨となります。
法貨は、法貨での決済(支払い)を拒否できない(けど、取引自体は相場に任せる)という事が法律で定められています。この事によって政府が一定の価値(決済に使えるという意味で)を保証すると同時に、強制をしています。
1000円であるとか、10ドル、10ユーロで何が買えるかについては保証しない(中央銀行の金融政策で一定のコントロールは成される)けど、1000円であるとか、10ドル、10ユーロは1000円であるとか、10ドル、10ユーロとして通用します(させます)と言う事です。ちょっと意味が分かり辛いですが・・・。
兌換制度(金や銀との交換を保証)を止めて管理通貨制度に移行してからは、完全に本源的価値ではなく、良くも悪くも政府(と中央銀行)に対する信用・信頼性が価値の根拠となります。
政府への信用・信頼性が極端に低い国は、法貨が法貨として機能しません。そう言った国では物々交換であるとか、より信用・信頼性の高い他国の通貨が用いられます。ex. 通貨危機のロシアやジンバブエ等。
そこまで信頼性が低くなくても・・・法貨として流通する程度には政府への信頼がある国であっても、管理通貨制度の下でインフレ政策を取っている国では、購買力としての価値はペースはそれぞれですが毀損する傾向にあります。毀損した分はシニョリッジとして・・・おっと誰か来たようだ。
数十年のスパンで見てみますと、デフレ通貨と呼ばれる円であっても購買力としてはなかなか酷い事になっているので、購買力を維持する手段は常に考えたほうが良いですね。
暗号通貨を見てみますと、法貨の様に政府が決済(支払)を保証(≒強制)するでもなく、流通量(≒購買力)をコントーロールするでもなく、兌換制度があるわけでもなくという意味では何の保証もありません。
強いて言うとすれば、暗号通貨の開発や、採掘、売買、決済をする誰かが分権的に保証していると考えられるのではないでしょうか?
- 開発 : 暗号通貨というシステムを司る
- 採掘 : 流通量をコントロールする
- 売買、決済 : ある意味では集団幻想で決済や兌換を保証する。
既存の制度もある種集団幻想によって支えられている面がありますね。だって、紙切れや金属片ですよ?
ただ、開発も採掘も売買も最近では独占・寡占が進んでしまって、分権って程分権かなあ?結局の所中央集権が進むのは避けられないのでは?感じる事があります。
中央集権であろうが、分権であろうが、やはり信用というのがカギになると言えます。
彼らを果たして信頼出来るか?
です。
価値の裏付け四 – ブロックチェーン技術への期待
ブロックチェーン技術への説明は省略・・・正直私もよく分かってない(笑)のですが、一部ではTCP/IPとWWW登場以来の大変革をもたらすのでは無いかと言われています。
このビッグウェーブに乗るしか無い!!!
と、世界中の有象無象が持つ知恵であるとか、金が集まった結果が今の活況です。
面白い → 人や金が集まる → 価値が出る
と言う事です。面白いには金銭的な妙味であるとか、技術的なものであるとか様々な側面がありますが、理由が何であれ人が集まれば金も同時に集まり、エコシステムが形成されるわけです。
体制の打倒!!
新しい技術と言うのは良くも悪くも既存の体制を破壊したり、ひっくり返したりするものです。今の体制でふんぞり返ってる連中・・・特に政治家や、中央銀行の総裁、銀行の頭取に一発御見舞できると思うとちょっと興奮しませんか?
ある種革命前夜の興奮に近いものを、暗号通貨に関わっている人たちは大なり小なり持っているのかもしれません。
革命の後、特にフツーの人たちがどうなるか?は歴史を紐解くとあまり考えたくないですが、、、
既存の通貨制度へのカウンター
既存の貨幣制度・・・借金を元に無から有を作り出すちょっと如何わしいシステム・・・に替わるナニか?と言うのは経済学者であるとか、テロリストを含む政治運動家、あるいは詐欺師によって検討され、実践されてきました。
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まあ、所詮は観念に過ぎなかったり、実践されてもお世辞には上手く行ってないのが現状です。シルビオ ゲゼルの理論を元にした地域通貨なんてのも一時期持て囃されていた様に記憶があります。
イスラム国 ディナール ディルハム フォルス 貨幣 7枚全セット レプリカ
独自の通貨を発行していたテロリスト集団も風前の灯火ですし、【円天】の波和二も塀の中です。
やっと出てきた本命?
その様な中でやっと登場した有望株が暗号通貨なのではないかと思います。技術的にはまだまだ途上も途上で、問題も山積みではありますが、今後の動向はやはり気になりますね。
増え続ける評価額を見ながら。
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