やっぱりカウンターパーティリスク(特に取引所リスク)が大きい
取引所がアクセス過多で取引できないであるとか、外部や内部からの盗難であるとか、常々取引所に関わるリスクは叫ばれていましたし、その通りの自体が海外でもあったわけですが、ついに日本も。そして最大級の!(仮想通貨絡みでも、盗難事件としても。)資金拘束されている方には申し訳ないですが、正直笑える会見でした。株主と協議の上・・・ってオマエラが大株主だろ。記者団の爆笑がツボでした。
管理体制の杜撰さと、この事件を発端とする暴落、今後の事を考えると笑えませんが。
株主との協議の上公開や対応を検討するとの事です。株主の協議の上は笑う箇所であり、お勤めの方はお分かりでしょうが、日本のビジネスシーンにおいて検討するというのは殆どというか全く考えてないし、時間が経ってからの調査中は全容をほとんどと言うか全く把握できてないと言う事です。そしてとどめを刺すと、明かせないヤバい事が満載。
とりあえず現時点では顧客が保有している仮想通貨NEMがほぼ全額盗難に遭った事だけは間違いないようです。これも、記者会見よりも先に
It’s unfortunate that coincheck got hacked. But we are doing everything we can to help. https://t.co/AH3lEDDG71
— Lon Wong (@2017Lon) 2018年1月26日
外部からアナウンスされるというお粗末な事態。
倒産するしないに関わらず顧客資産の毀損は不可避
どう考えても、コインチェック社単体で顧客資産の補償は例えばNEMが明日明後日ゴミクズになるなどしない限りは不可能です。取引所自体利幅が大きなビジネスではないですし、ボッタクリであっても販売所のビジネスで補償する原資が賄える筈がありません。ウリとしている保険会社による補償も顧客アカウントの不正アクセスに限るものらしいです。
そもそもこれだけ杜撰な管理体制だと、顧客の預かり資産も出川哲朗のギャラ等に化けている可能性も高いです。分別管理されてるの?本当に他のビットコインやアルトコインは無事なの?
と、勘ぐってしまいますね。
金商法等で、かなり規制で雁字搦めの金融機関やファンドでさえ未だに分別管理が徹底されずに顧客資産の流用が起こっている事を鑑みると、
あ、、、(察し
これからイロイロとボロが出てくるのではないでしょうか?経営上重要な基礎データを明かせないと言うのはそういう事です。
倒産するしないに関わらず、顧客資産の毀損は不可避です。
- 倒産する場合はかなり劣後した分配
- しない場合も顧客資産の大幅なヘアカット
を覚悟すべきでしょう。
バンザイするなら早ければ早い方が良いし、むしろバンザイさせた方が良い
巷では正義の味方(White hacker)が、だとかNEM財団による救済(ハードフォークやロールバック)、大手企業によるホワイトナイトがとかイロイロ囁かれているようですが、もう現実を直視した方が良いんじゃないかと思います。
起こりうるシナリオで最も確率が高いのは、もっとも最悪なシナリオです。と同時にこれが顧客資産が最も保全されるであろう唯一のシナリオです。
それは、コインチェック社自身かNEM保有者による破産申請。NEMを保有していない人からするとトバッチリもいいところですが、全ユーザーの資産がロックされている以上はそれしか考えられないですよね?
仮に、NEMが何らかの方法で戻ってくるあるいは、ホワイトナイトが現れるにしても現時点での預かり資産の保護が最善でしょう。恐らく戻ってくる可能性、一度信用が毀損した企業に買い手が現れる可能性は低いです。
早ければ週明けなんじゃないかと見ています。
Coincheckは大丈夫ですかね?
今後どうなると思いますか。
取引所のリスクって未だに大きいのかなと思います。大小あれども盗難のニュースは彼方此方で見受けられますね。
そもそも仮想通貨がこれからどうなるかは分かりませんが。