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法人経由での金融商品の売買 – メリットとデメリット

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個人と法人上手く使い分けましょう。

何か商売をしつつ投資、あるいは初めから投資ありきで何か良いシノギがあればやる(自分は後者です。)・・・何れにしましても証券会社、FX/CFD、先物・オプションの法人取引口座は作っておくと良いのではないかと思います。税制が個人と法人で違うので、その差を上手く利用していきたいところです。ついでに余った登記抄本や印鑑証明書も活用。

  • トレーディング要素が高い。高いレバレッジをかけたい
  • 税制が整備されておらず総合課税の雑所得扱い

こういった取引は是非法人経由で取引したほうが良いと思います。

1つめに当てはまるのはFXCFD、先物、オプション。2つめに当てはまるのは仮想通貨(暗号通貨)です。

バイ・アンド・ホールドの積み立てでインデックス投資オンリーの場合は、圧倒的に個人でやった方がいいです。後述する、有限責任と倒産隔離の観点からも。

個人としてやる部分、法人としてやる部分、上手く分ければ最悪な事態を避けつつ、手元に残るお金を多くする事が可能です。

経費が認められる範囲が広い

個人ですとせいぜい書籍やセミナー代程度しか経費として認められませんが、法人ですと事業に関わる支出はほぼほぼ経費として認められます。経費で利益を圧縮できれば、個人で売買するよりもお得な事もあります。

維持費用として(依頼する場合は)税理士への顧問料、法人住民税(均等割)で年間30万程度は最低かかりますが、前者については経費として認められます。


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 損益通算

個人ですと損益通算可能な範囲が限られ(色分けの通り)ますが、法人ですと事業での損益も含めて通算することが出来ます。ただトレーディングを目的とする法人の場合は、含み益にも課税されてしまう・・・利益の繰り延べが出来ないのが悩みどころですね。

個人 株式、公社債 国内のFXCFD、先物、オプション 海外のFXCFD、先物、オプション 貸株 仮想通貨(暗号通貨)
法人     事業での所得も含めて損益通算可能

事業や各金融商品のアセットクラスの組み合わせ(ポートフォリオ)での利益を最大化する・・・ここが腕の見せ所だと思います。

損失の繰越

更に損失を繰り越せる期間も長いです。個人ですと3年しか繰越が出来ませんが、法人ですと最大で9年繰り越すことが出来ます。

株主優待の二重取り

個人と法人は別の人格ですので、株主優待制度を採っている銘柄を個人と法人で買えば優待を二重取りする事が可能です。複数法人を持っていれば二重取りどころか三重取り以上も可能です。そこまでやる人はいないとは思いますが。


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レバレッジ

最近個人法人限らず国内FX/CFDのレバレッジ規制が厳しくなってきていますが、基本的には法人の方が緩い(レバレッジが高い)です。ただ、個人で取引口座を開設するよりは若干面倒くさいのが悩みどころ。必要書類は多く、時間は長くですので。

有限責任と倒産隔離

買いは家まで、売りは命までと言われています。特にレバレッジをかけたトレーディング(信用取引、FX、先物、オプション)では相場の急変動で、証拠金がゼロどころかマイナス・・・それも大幅なといった事態が度々起きていますが、そう言った最悪な事態が起きても逃げられるというメリットがあります。個人と法人は別の人格ですので、法人で莫大な損を負ったとしても債務保証をしていない限りは被害が個人にまで及ぶことが無いです。これは金融取引に限らず、借入をして行う事業も同様です。有限責任様様ですね。おかげで安心してレバレッジが・・・危ない危ない。

利益は青天井で、損失は限定的、有限責任・・・資本主義の真骨頂だと思います。

 やっぱり銀行口座の開設がヤマです。

証券会社もFXも先物も仮想通貨もですが基本的にというか例外なく、第三者(個人と法人は別の人格です。)からの入金も出金も受け付けないので、まずは法人名義銀行口座有りきとなります。というか何か商売するにしてもそうですね。でも最近厳しいようで世知辛いなあと思います。

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  1. 2018年 6月 05日

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