ハイリスク(≒ハイリターン)
BTC/JPY(ビットコイン/円)の2013年4月28日~2017年9月27日の標準偏差を調べてみますと、凡そで4.4%となりました。一般的な株式指数(凡そで2%前後)や為替(1%)と比較しますと、かなりハイリスクだと言えます。ただ、これはあくまで終値ベースでの集計で日中に動いて長いヒゲを上下に付けることが多いので。体感としてのボラティリティは数値上よりももっと大きいように思えます。ボラティリティが高いと言うことは、大きく損をする可能性が高いと同時に、大きな利益を得られる可能性があるという事でもあるので、一部の投機家やギャンブラーには好まれている模様。
ボラティリティの推移はどうか?
次に30日毎のヒストリカルボラティリティを見てみますと、トレンドとしては下落傾向にあるようですね。やはり市場参加者が増えて、取引の厚みが出てきますとある程度は値動きがマイルドになるのかもしれません。ただ、最近は上昇傾向にあります。
世の中を変えるかもしれないスゴイ技術
vs
所詮ただのデータでしょ?
のせめぎ合いですね。後は、政府による規制など。
参加者のセンチメントが一方に偏ると、一気にモメンタムを伴って動くようですね。最近のチャイナショックや、ダイモンショックが典型。
金(Gold)との比較
マネーロンダリングや脱税、いざとなった時はインゴットや宝飾品の形で秘匿、持ち出しと逃避用の投資対象として由緒正しい金(Gold)。
そう言った用途にも使えて便利なビットコイン(巷では、デジタルゴールドと呼ばれていたり。)の比較対象として挙げられる事が最近多いですね。
XAU/JPY(日足)の標準偏差が大凡で1%程度なので、それと比較しますとかなりハイリスクですね。持ち出したは良いものの、目減りしてしまったという事も多々。(逆もまた有りえますが。)
持ち運び性や、換金性では何れも一長一短ですが、ボラティリティの観点からは由緒正しい金(Gold)に一日の長があるのではないでしょうか?
ビットコイン(に限らず仮想通貨)の将来
前述しましたように、
世の中を変えるかもしれないスゴイ技術
vs
所詮ただのデータでしょ?
- 技術面でもまだまだ途上で、決済手段としては既存の銀行システムやクレジットカード、それどころかSuicaにも遠く及ばない。実用性を考えると、ボラティリティは低ければ低い程良い、反面でボラティリティが低すぎると好事家(技術者や投資家、投機家、ギャンブラー等有象無象)が離れてしまうと言う痛し痒し。ボラティリティは避けるべきものであると同時に、愛すべきもの。
- 既存の体制側からの反発、押さえ込み。
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新しものって、技術に限らずこういった面があるんじゃないかと思います。不安がある反面で、ワクワクもある。様々な期待と不安が交錯する中で、当面はハイボラティリティな動きが続きそうです。
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