生涯現役
どうやら会社は希望する労働者を70歳まで雇用し続けないといけなくなるらしいです。個人的には、新卒(10代~20台半ば)から50年近くかYO?と思いますと、絶望的な気分になりますね。
政府のホンネとしては、無理くり繕って来た社会保障制度がそろそろというか既にニッチモサッチモいかないので、お前ら自己責任な!
面倒見きれないから好きにして!
という事らしいです。お察し下さい。
まあ、人それぞれとは言え平均的に見ますと健康年齢も上がっていますし、稼げるうちは稼いだほうが良い。(と言うか、大半の人達はそうせざるを得ない。)
定年延長した所で生涯所得が増えるとは限らないんですね。多分変わらないんじゃないかな?(時間的価値を考慮するとむしろ減ったり)と思ったりします。カイシャ側も、70歳までいると言う前提で給与テーブルを組むことになるので、特に若い人程というか、殆ど全員得しないんじゃないかな?
十分な蓄えがあっても労働を通じて社会と繋がりたいという奇特な人もいたり。 カイシャだけが社会じゃないんだけどなあ?
社会も会社も高齢化…養老院化が捗りますね。若い人、超大変!
年功序列の賃金体系だと、若い内は沢山いるおじさんおばさんおじいさんおばあさんを養っていかないといけない。自分がいざおじさんおばさんおじいさんおばあさんになった時に会社があるか知らんけど。
そもそも労働だけでは辛いというか無理
年功序列の雇用制度も無理くり繕ってきたけど もう駄目っぽいというか既に駄目かも?社会も会社も右肩上がりのうちは良いけど、そうじゃない場合は…特に若い人は悲惨です。
配属・出世ガチャ引いたけど、ポストが埋まってるとか、若い内に安い給料で我慢したけど、いざ給与テーブルが上がり始める頃にはリストラとか会社が無くなったりとか。それを社会保険料を払いながらとか辛いと言うか無理ですね。悲しみしかない。
会社・サラリーマンオワコン説からの投資とか起業もまあ一理あります。
まあ、そっちはそっちで修羅の道ですが。と言うか進むも地獄退くも地獄。
投資だけで食うには、元手・才能・運が必要だ。
巷には投資だけで食ってる凄腕のトレーダーや投資家もいる事はいるのですが、それも極々一部です。元手・才能・運のどれか一つが無いと話にならないし、全てを兼ね備えてた人であっても、ある日突然即死する事もあるのが投資の世界です。
凄い儲かってる人がいる反面、凄い悲惨な損失で退場する人、そこそこに儲かったり損したりする人、諸々を均すと投資…金融資本や土地から上がるリターンは何だかんだで大きくて、労働者は資本家に搾取されているぞと憤慨せざるを得ないレベルです。
例えば株式なんかも、平均すると過去200年で7~8%(物価調整後)で儲かっているそうです。プロレタリアートの昇給率なんてお話にならないレベルですね。
それでも…最もお手軽な方法…インデックス投資で平均を取る方法で食おうとするとそれなりに元本が必要となります。
起業も同様
ビジネスモデルを考え、資金を調達し、実行する。
最近なんかだと元手が殆ど要らないビジネスや、資金の調達方法も多様化してて起業する環境は整ってきましたが、やっぱり才能と運の世界だと思います。大成功をとなると、元手や才能、それ以上に運の影響が大きいのではないでしょうか?
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 279,359
起業に至っては起業家の期待リターンはマイナスらしいです。ベンチャー起業に投資するベンチャーキャピタルであるとか、小説家や漫画家、ミュージシャン等をマネジメントするサラリーマンの方が全然割が良いとのこと。
それでも社会全体として起業家と起業は絶対に必要ではあります。今ある大企業から中小企業、その辺の個人商店に至るまで起業の結果ですから。
労働 + 投資 (+副業)のハイブリッドを出来る範囲で
結局のところ、余程実家が太い(カネとかコネとかの面で)とかじゃない限り殆どの人は、雇われ労働者として食っていく事がベースになるんですね。金無し、コネ無し己自身が資本からのキャリアスタート。悲しきかな、これが現実であったりします。
終身雇用と、それを前提とした社会保障制度が崩壊しつつある中で、如何に何とか生きていくか。これまでは、会社に齧りついていれば何とかなっていたらしい?(それにも疑義はあります)ですが、世の中が流動的な中ではそれだけでは儘ならない。
これまで以上に投資 (+副業)の重要性が増してきていると言えます。
雇われ労働者としてそれなりにサラリー(正社員だと何だかんだで定期収入があるしかも社会保険完備って素晴らしい!)を貰いつつ、それをやりくり…後者2つを出来る範囲でと言うハイブリッドな生き方を提案したいと思います。それぞれの美味しいところをつまみ食いしつつ、それぞれのツラミをリスクヘッジ。
しょぼい投資 – 労働力の金融資本化
金無し、コネ無しの人が持ってる唯一かつ一番大きな資本ってその人自身の人的資本なんですね。会社勤めの高卒で1.5億、大卒で2~3億あると言われています。 ただ、勤め人として空白が空いちゃうと…病気や怪我、失業、その他のライフイベント等で…みるみるうちに毀損してしまう取らぬ狸の皮算用。
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2,940
金融資本・人的資本・社会資本の3点セット。このアイディアは頭に留めておくと良いです。
人的資本を更に人的資本に、スキルを身に着けて転職だとか、自分自身で稼ぐ≒起業もアリですが、才能だとか運に左右される部分が大きいので、大半の人にとって再現性が高いのは、オチンギンでインデックス投資をするだと思います。
フォレスト出版 (2017-12-08)
売り上げランキング: 349
人的資本≒労働力をお金に換えて、金融資本に。これを若い内からやる。
先述した通り、金融資本から上がるリターンは大きいです。 それだけで食べようとすると元手が要って大変ですが、生活の極々一部でも賄うことが出来れば何とか人生捗るのではないでしょうか?
最近ですと数千円どころか数百円からでも定期積立投資が可能になったので、利用しない手は無いと思います。 しょぼい金額であってもやりましょう。月々数千円でも良いです。出来る限りで しょぼい投資を実践して下さい。
数年後…ならあまりのショボさにガッカリするかもしれませんが、それが数十年のスパンなら複利の力が働いて絶大なものとなります。
安直な自己責任論には与しないけど、結局の所自分を何とかするのは自分以外の何者でも無いのです。 悠々自適とまではいかないまでもそれなりの老後を過ごそうとするならば、会社や国に頼るのはリスクがあまりにも高いです。自分でなんとかやっていくを前提に、人生設計をしましょう。しょぼくても。
この記事へのコメントはありません。