飼育下のペットは長生き
人間も、7歳までは神の子と言いまして長らく特に乳幼児期の死亡率は高かったそうです。先進国でも、【神の子】を越えて長生きが出来るようになったのは割と最近(数十年)であるとか。栄養状態が良くなった事と同時に医療が発達したで、 【神の子】を越えられる事…乳幼児死亡率の低下が平均寿命の伸びに貢献したとの事。
割と才能が無くても、長生き出来ると言うことは、有り難い事であると同時に、高齢化と言う問題…ながーいながーい老後をどう生きるかと言う難しい問題にも直面する事となります。これが人間だけではなく最近ではペットにも訪れています。
野生だとか野良の動物たちは、生殖可能年齢までに生き残れるのは僅かだそうですが、 飼育下のペットは適切な飼育を行えば先天性の病気や、不慮の事故さえ無ければかなり長生きする事が可能です。 (人間と同様に老後を迎えることが可能。)
具体的には、
犬猫 : 10年前後
小鳥(小型・中型) 10~20年前後
小鳥(大型) : 20~50年
程度は生きるとの事。
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人生100年時代とか言われておりますが、それを考慮してもペットの寿命は人生のうちのかなりの割合を締めます。10年スパンだと様々なライフイベントがあるわけで、それを考えるとペットを迎えるのは大変です。パートナー選びと同等かそれ以上(非婚傾向を考えると、ペットが生涯のパートナーとなる人もかなりいるはず)に慎重さが求められます。
自分のライフステージが今何処にあるのか?自分の残り時間がどの程度残っているか?考えなければならない事は多いです。
人間とペットの老老介護
人間もそうなのですが、老人が老人を介護する老老介護が、人間とペットの間でも増えてきているそうです。老人が老犬や老猫、老鳥を介護する時代に。
人間の(最)晩年、とペットのそれが重なるとなかなか悲惨なモノがあります。
各々の健康状態であるとか、飼い主の経済状況によってはお互いに不幸な事に。
長生きさせようとすると、生体費×数倍…数十倍のお金がかかる
晩年のペットが幸せに天寿を全うできるかどうかは、飼い主の健康状態や経済状態に大きく依存します。
ペットを飼う上の費用は、イニシャル(生体費用)よりもランニング(エサ代等)の方が遥かにかかります。貧乏人は○○しちゃ駄目なのか?と言うクソリプが方方で流れますが、個人的には駄目だろ?と思います。少なくともイニシャルを気にするようだとお迎えしない方が良いです。
ランニングの費用が大きくかかり始めるのは、人間と同様に老年から晩年に掛けてです。中でも医療費が大きく占めます。
老後の健康や経済状態については、少なくとも人間には年金や保険、各種公的扶助が曲がりなりにもあるわけですが、ペットにはありません。人間と同様に医療費はかかりますが、人間と違って自由診療なので物凄くお金がかかります。ちょっとした診断でも生体費分が、治療が長期に渡るようだと途方もない金額が必要となります。病気がちだと生体費の数十倍は覚悟した方が良いです。
ペット保険
最近では人間で言う医療保険のようなペット保険も販売されています。ただ個人的にはオススメは出来ないと思います。
人間の保険は、
1, 生命表でどれだけ生きるか+α
に加えて
2, 保険屋の利鞘
で掛(賭)け金と配当を決定しています。ギャンブルとしては基本的に割に合わないのですが、それでも万が一に備える意味では価値があります。
ただ、ペットに関しては保険商品の登場がまだまだ新しく、人間で言う生命表がどれだけデータとして蓄積されているかがまだまだ未知数です。それに加えて保険屋の利鞘が乗ることを考えると保険商品(金融商品)としては割高、ギャンブルとしては(人間と比較して)更に割の合わないものである可能性が高いです。
ペットのために積立(出来れば運用も)を
人間もペットも長生きするとなると、それに備えてお金を積み立てる必要があります。地獄の沙汰も金次第。お金が全てではないと言いつつも、何をするにもお金が必要です。
オススメとしては、ペット保険にかかるであろう月額分を積み立てる事です。
現金(預金)や、株式、債券、REITなどの形で。 10年スパンで考えると、インデックス積立運用がオススメじゃないかと思います。 飼い主にとっても、ペットにとっても。
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