GE 83,55 +0,61 +0,74%より配当を頂きました。1株辺り0.23ドルでした。
配当は再投資の原資とします。
ついに来た家電部門の売却
金融部門を始めノンコア部門の切り離しを着々と進める当社ですが、最近家電部門をハイアールに54億ドルで売却すると発表しました。
これでとうとうコモディティ化が進み競争が激烈な家電業界にオサラバすることに。独禁法での絡みで頓挫したエレクトロラックスへの売却(33億ドル)よりも更に高値での売り抜けですね。売却によって得た資金はコア事業の更なる強化や、、自社株買いに充てられる見込みです。これは上手いことやったんじゃないかと思います。
消耗戦の末にいよいよ尻に火が点いてから泣く泣く手放す日本の電機メーカーとは対照的です。
単なる製造業回帰ではない
今後は、重電・機械に特化して行くことになりますが、これも単なる製造業への回帰ではなく、更なる先を目指して着々と歩を進めています。製造業のデジタル化がその一つです。
製造業は未だに言語化や標準化がなされてない・・・匠の技だとか職人芸と言われるヒトのカンに頼るアナログな要素が多々ある領域なのですが、そこにデジタル化で切り込んでいくとの事です。そういったアナログな領域がデジタルに・・・例えばネットワークによってつながれた(IoT)機械によって自動化、人工知能による自律化する事が出来れば大幅な競争力の強化につながりますね。(と同時に日本にとっては脅威となるかも?)
42年ぶりの本社移転
製造業のデジタル化のためにはもちろん多くの研究開発費を要しますが、それ以上に人材の確保が急務となります。コネティカット州フェアフィールドに拠点を置く当社ですが、マサチューセッツ州のボストンに本社を移すとのことです。(ボストンはアメリカ東部にある学術都市です。)
当初は税金の安い南部に拠点をとの話があったそうですが、研究開発に必要な人材を多く見込めるボストンが選好される結果となりました。
第四次産業革命(インダストリー4.0)の覇者となれるか?
- 第一次産業革命 – 蒸気機関による軽工業の革命
- 第二次産業革命 – 石油と電力の活用による大量生産、大量輸送の革命
- 第三次産業革命 – ITと自動化による革命←今この辺らしいです
そして、第四次産業革命(インダストリー4.0) – ネットワークと人工知能による革命
ココがGEの目指す所らしいです。
なんかワタシみたいな凡夫は居場所無くなりそう(良く言えば働かなくてもいい?)な世界になりそうな気がしないでもないのですが。
GEなんかは第二次産業革命あたりからのサバイバーなんですね。とりあえずGE株を持っていればイイ目を見られるのかしらとかそんな感じです。
1892年の設立(源流はトーマス・エジソンが1876年に開いた実験室)から100年以上業態を変えながら生き残っている。
また1896年5月26日から算出されているダウ平均の構成銘柄で唯一残っている銘柄でもあります。
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